北朝鮮は新型コロナの拡散が深刻な状況でも、韓国による支援の提案に沈黙を貫いている(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は新型コロナの拡散が深刻な状況でも、韓国による支援の提案に沈黙を貫いている(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は、新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっている状況でも、韓国による支援の提案に沈黙を貫いている。

韓国と北朝鮮はきょう(17日)の午前9時、南北連絡事務所間の開始通話を正常に行なったが、北朝鮮は韓国からの新型コロナ支援の提案に対し、何の反応も示さなかった。韓国は前日、新型コロナワクチンをはじめとした医薬品などを北朝鮮に提供する意思を明らかにし、北朝鮮側に提案している。

北朝鮮国内における新型コロナの状況は深刻である。北朝鮮の国営“朝鮮中央通信”はこの日「国家非常防疫司令部は、16日午後6時までに26万9510余人の発熱者が新たに発生したと集計した」と伝えた。北朝鮮では、新型コロナの感染を初めて認めた今月12日の1万8000余人から、13日17万4440余人・14日29万6180余人・15日39万2920余人と、毎日数十万人の新規発熱者が発生している。累計発熱者は148万3060余人で、死者は計56人である。北朝鮮の劣悪な保健体系と検査装備不足などを踏まえると、実際の感染者と死者数はより多いという見方が支配的である。

このような状況の中、北朝鮮と隣接した中国・遼寧省に派遣された北朝鮮機関の関係者たちは、対北貿易商を通じて解熱剤など新型コロナ関連の医薬品はもちろん、鎮痛剤と消炎剤・インシュリン・酸素マスク・綿棒・体温計などの一般医薬品を購入していることが伝えられている。特に彼らは、先月末から今月の2~3日にも「早くほしい」と催促していたことが伝えられ「以前から新型コロナが拡散し始めたのではないか」という見方が出ている。

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