共に民主党の人事聴聞特別委員会、韓悳洙首相候補に「不適格」と公式判定=韓国(画像提供:wowkorea)
共に民主党の人事聴聞特別委員会、韓悳洙首相候補に「不適格」と公式判定=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の次期野党になる「共に民主党」の人事聴聞特別委員会は6日、ハン・ドクス(韓悳洙)候補者が、首相として「不適格」だと公式意見を発表した。

 6日、韓国メディア「ヘラルド経済新聞」によると、同委員会の幹事であるカン・ビョンウォン(姜炳遠)共に民主党議員はこの日の記者会見で、「共に民主党の人事聴聞特別委員会は、韓候補者が首相として『不適格』であることを明らかにする」と述べた。

 不適格という意見は党内外でこれまでも提起されてきたが、同委員会で公式的に不適格と表明したのは今回がはじめてだ。

 姜議員は「聴聞会で確認したのは、韓候補が『公職~弁護士事務所~首相~弁護士事務所』と渡り歩き、再び首相に再就職しようとしている。まるで回転ドアのような人事だ」と、韓候補の経歴を疑問視した。

 続けて「わが社会は前官礼遇の慣習や利害衝突、ロビイストを防止するなど、公職社会の綱紀を確立するために、ますます厳格な基準を立てている。候補者を首相として任命することは、大きな障害になると判断した」と述べた。

 同党は近いうちに議員総会を招集し、韓候補の国会承認について議論する計画だ。国会168議席を持つ同党が反対する場合、韓候補の国会承認は不可能となる。

 同党のこのような動きについて、尹次期大統領側は「承認が否決された場合、首相を置かずに政権を発足する」と明らかにした。

 7日、国民日報によると、尹次期大統領側の主要関係者は6日、記者団に「尹政権の首相は韓悳洙しかいない。政治的理由で政権の足を引っ張るために(承認を)否決するなら、首相を置かずに進める」と述べた。

 同関係者は、「(尹次期大統領は)ガバナンスと有能な首相の象徴として韓候補を指名したが、(共に民主党が)このように出るとは予想しなかった。過半数の議席数で新政権を手なずけるというのか。しかし、それは容認できない」と強調した。

 ソウル新聞の6日付社説では「共に民主党のこのような態度は、新政権の発足を妨害しすぎだ」と批判した。

 社説では「共に民主党は、国会の絶対多数議席による権力ほど国政運営の責任も大きいという事実に気付くべきだ。首相の承認を人質に尹政権が発足さえまともにできないよう妨害することは、国政の連続性をあれほど強調した文大統領の所信にも反する」と指摘した。
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