仁川空港に到着した米ファイザー製のワクチン(資料写真)=(聯合ニュース)
仁川空港に到着した米ファイザー製のワクチン(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスワクチンの接種率が伸び悩み、政府が余剰ワクチンの扱いに苦慮していることが6日、分かった。 韓国の中央防疫対策本部によると、全人口のうち2回目のワクチン接種を終えた人は4月13日から5月6日まで86.8%を維持している。5日午前0時時点の累計感染者数は1746万4782人になった。 新型コロナ関連の国際統計サイト「アワーワールドインデータ」が集計した1日時点の統計によると、韓国の2回目の接種率はシンガポール(91.3%)より低いものの、米国(66.2%)、フランス(77.9%)、ドイツ(76.8%)、英国(72.9%)、日本(80.6%)、イスラエル(66.0%)、ニュージーランド(79.8%)などより高い。  また韓国では、60代以上の人やワクチンの効果が低くなっている人など、感染リスクが高い人を対象に4回目の接種が始まり、満5~11歳を対象とした接種も進められているが、いずれも参加率は低調だ。  6日時点で、4回目の接種を受けたのは対象者の21.0%で、満5~11歳を対象とした1回目の接種率は1.6%となっている。 一方で、ワクチンの確保は続いている。政府は昨年1億9600万回分、今年9000万回分のワクチンを確保し、今後約1億4190万回分のワクチンが追加で確保する予定と明らかにした。 余剰ワクチンが増えつつあり、国内に搬入されたワクチンのうち1544万4000回分が残っている。また使用期限を迎えて廃棄されるワクチンも増加している。今年1月から3月22日までに計64万1368回分のワクチンが廃棄された。 保健福祉部、外交部、疾病管理庁がタスクフォース(TF、特別チーム)を設置し、先月から余剰ワクチンの他国への供与、製薬会社との供給日程の調整などにより、廃棄をできる限り減らす方策について協議しているものの、解決策は見つかっていない。
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