診断キットの代わりにほうきを持った医療陣…「ポストオミクロン」なるか?=韓国(画像提供:wowkorea)
診断キットの代わりにほうきを持った医療陣…「ポストオミクロン」なるか?=韓国(画像提供:wowkorea)
「もう迅速抗原検査はしません。 PCR検査はあちらで受けてください。」

キム・ウジュ の最新ニュースまとめ

11日午前、ソウルソンドン区(城東区)のある臨時選別検査所。 前日までここは検査を受けるために集まった人でいっぱいだったが、今はがらんとしている。 新型コロナウイルスの新規 感染者数そのものが減少傾向に転じた上、防疫当局も検査体系を変えた影響だ。 その代わり、ソウルヨイド(汝矣島)などの花見スポットには、花見を楽しもうとする行楽客が集まるなど、「ポストオミクロン」への期待感が高まっている。

11日午前0時基準で48日ぶりに新規確定者数が10万人以下に落ちるなど拡散の勢いが弱まると、防疫当局は同日から選別診療所や臨時選別検査所で無料で実施していた迅速抗原検査を民間中心の検査体系に転換した。 保健所選別診療所と臨時選別検査所では同日からPCR検査のみ実施し、迅速抗原検査は街中の病院・医院で担当する。

このため、選別診療所などにはわずか1か月前まで、人々の間を縫って忙しく働いていた医療陣の姿が消えた。 診断キットと検査書類を手に持った城東区の医療陣は、いまやほうきとゴミ袋を持っていた。 彼らは椅子と机を片方に整理整頓し、ハンドソープなどの備品もすべて取り除くなど、検査所内部を掃除していた。 たまに検査に訪れる人には「PCR検査はあちら」と案内した。

同日、ソウル市チュン(中)区のソウル駅臨時選別検査所も同じ状況だった。 検査所入口には「迅速抗原検査注視。 PCR検査のみ可能」という案内文が貼られていた。 いつも検査待機者でいっぱいだった風景は目立って変わってきた。 少なくとも1-2時間は待たされたPCR検査待ちの列もなかった。

コロナ大流行の象徴だった無料迅速抗原検査の長い列が消え、人々の間では「ポストオミクロン」への期待も高まっている。 すでに先週末には、ソウルのヨンドゥンポ(永登浦)区の桜並木などに春を満喫しようと出かけた行楽客が殺到した。 3年ぶりにヨイド(汝矣島)一帯の桜並木が開放されると、大勢の人が集まった。

10日、恋人と花見に行ってきたというパクさん(30)は、「政府も規制を緩和するというから、もう本当に終わりかと思う」とし、「マスクさえ着用していなければ、コロナ以前の様子だと誤解するほど人が多かった」と話した。 会社員のリさん(29)も「マスクさえきちんと着用すれば、防疫が完全に緩和されてもよさそうだ」と話した。

このような雰囲気に合わせて、政府は防疫措置を果敢に解除する案を検討している。 中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は、「マスク着用の解除をはじめ、防疫対策全体をどうするかについての議論に着手している状態だ」とし、「さらにポストオミクロン体系と関連した総合的な案も検討している」と話した。

防疫当局は今月13日、日常回復支援委員会の書面会議を経て、15日に開催する中央災難安全対策本部会議で関連案を発表するものとみられる。 この時、防疫措置を 全面廃止する可能性もあるという見方も出ている。

しかし専門家は、「まだ現状況を注視する必要がある」と強調する。 コリョ(高麗)大学クロ(九老)病院感染内科のキム・ウジュ教授は、「以前はあまりにも多くの感染者数が出ていたため、今は減少しているように見えるが、まだ毎日10万人の感染者が出ている」と指摘した。 さらに、「まだオミクロンウイルスの中で暮らしているが、『ポストオミクロン』を取り上げるには時期尚早だ」と付け加えた。

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