朴槿恵前大統領(画像提供:wowkorea)
朴槿恵前大統領(画像提供:wowkorea)
「パク・クネ(朴槿恵)前大統領が人民革命党(人革党)事件で謝罪しなかった」という理由で、朴前大統領に焼酎瓶を投げた40代の男性が拘束前の被疑者尋問現場に人革党被害者たちの写真入りの紙頭巾をかぶり、26日に出頭した。

この男性はこの日拘束された。ソ(西)部支院のチャ・ユンジェ判事はこの日、A容疑者に対する拘束前の被疑者尋問(令状実質審査)で「A容疑者に逃走の恐れがある」として拘束令状を発行した。

26日、法曹界などによると、A容疑者はテグ(大邱)地裁西部支院に出席し「人革党と関係があるのか」という取材陣の質問に「はい」と答えた。A容疑者は法廷への出頭にあたり、人革党事件の被害者8人の写真入り頭巾をかぶって現れた。A容疑者は「法廷の中では頭にかぶっているものを脱ぎなさい」という指示に従い、脱いで手に取り尋問に応じたという。

A容疑者は24日午後12時18分ごろ、朴前大統領が大邱タルソン(達城)郡の私邸に到着し、あいさつの言葉を述べる際、朴前大統領に焼酎瓶を投げつけ、現場で警察に逮捕された。

事件当時は、朴前大統領が集まった支持者たちの前で演説を始めた時だった。朴前大統領は「振り返ると、この5年間は私にとって非常に耐えがたい、そんな時間だった。政治的故郷であり、心の故郷である達城に戻る日を考えながら耐えてきた」と述べた。

その後、A容疑者が焼酎瓶を投げ、警護員が「援護しろ」と叫びながら朴前大統領を警護した。

A容疑者が投げた焼酎瓶には液体が入っていたという。焼酎瓶は地面に落ちた瞬間に割れた。朴前大統領とはわずか3メートルしか離れていない地点だった。焼酎瓶の破片は朴前大統領の1メートル前まで飛んだ。

約1分間、警護員たちは朴前大統領を援護した。「大丈夫ですか」という取材陣の質問に朴前大統領は笑顔でうなずいた後「話が途切れた」と答えた。

また、朴前大統領は「私がとても至らず、失望したにもかかわらず、このように多くの方たちが来てくださり、温かく迎えてくださって感謝している」と述べた。

一方、A容疑者は警察の取り調べに対し「朴前大統領が人革党事件について謝罪しなかったため、犯行に及んだ」と述べたという。人革党事件の犠牲者追悼機関である4・9統一平和財団は事件当日、報道資料を出し、A容疑者は人革党事件の被害者たちとは無関係だということを伝えている。

警察はA容疑者に対し、特殊傷害未遂容疑を適用した。

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