「漢方医がコロナ迅速抗原検査をするのは危険」…開業医が集団反発=韓国(画像提供:wowkorea)
「漢方医がコロナ迅速抗原検査をするのは危険」…開業医が集団反発=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国で、漢方医も新型コロナウイルス感染症の迅速抗原検査ができるようにしてほしいという主張に対し、医療界が”危険な考え”と集団反発した。

大韓医師協会(医協)は24日、報道資料を出し「国民は医科医療行為で免許を受けた医師から迅速抗原検査を安全に受ける権利がある」と指摘した。

医協は無免許医療行為の禁止と医療人の種別(医師・歯科医師・漢方医師)任務遂行を規定した医療法の条項を挙げて「医師が行わなければ保健衛生上危害が生じるおそれのある行為までが『医師の医療行為』とし、もしも医師以外の他の職域が医療知識を習得したとして医科医療行為を許可すれば、一般人も相当な知識を習得した場合、同様に医療行為を許容すべきという論理に歪曲(わいきょく)される」と懸念した。

続いて「コロナは検査で終わらず、患者のための電話相談、処方、治療などの後続過程が医師の診療行為につながる。診療の連続性のためにも他の職域の迅速抗原検査施行は全く妥当ではない」と指摘した。

この日、大韓開業医協議会(大開協)も「現場の混乱を加重し、防疫に混乱をもたらす漢方医学界の迅速抗原検査実施は違法だ」として、同じ考えを示した。

大開協は「専門家用迅速抗原検査は簡単に見えるが、鼻腔と口腔を通じた検査の臨床経験が必要で、基礎医学教科書だけでは分からない様々な知識がもとになる」と強調した。

韓国政府は、14日から町内の病院や医院で行われた専門家用迅速抗原検査で陽性判定が出た場合も感染と認めている。病院や医院は検査前後にコロナと疑われる患者を診察し、感染時には60歳以上にコロナ経口治療剤‘パクスロビド’を処方できる。

一方、漢方医院では、専門家用迅速抗原検査が政府方針上認められない。漢方医院で検査を受けて陽性と判定されても、感染者とは認められないし、パクスロビドなどの処方を受けることもできない。

現行の医療関係法令には、漢方医がコロナの専門家用迅速抗原検査をすること自体が合法なのか、違法なのか明確に規定されていない。実際、現場では漢方医院で検査を受ける場合、医療保険給与の適用がされず、陽性結果が出ても感染と認められず、患者たちの便宜とはかけ離れている。

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