韓国外交部、ウクライナに無断入国したイ・グン元大尉を刑事告発=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国外交部、ウクライナに無断入国したイ・グン元大尉を刑事告発=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国外交部(外務省に相当)は最近、ウクライナの国際義勇軍に参加するために出国した韓国海軍特殊戦団出身のイ・グン元大尉を警察に告発した。

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警察によると11日午前、警察庁・国家捜査本部・刑事局・麻薬組織犯罪捜査課・組織犯罪捜査係は、外交部がイ元大尉に関して提出していた告発状を受理した。

イ元大尉は、例外的な旅券使用許可を受けていない状態でウクライナに入国した疑い(旅券法違反)が持たれている。

イ元大尉は6日、「ウクライナのゼレンスキー大統領が全世界に支援を要請した時、われわれは直ちに義勇軍の任務を準備した」と明らかにしている。

イ元大尉は「出国手続きを踏もうとしたが、政府の反対により摩擦が生じた」としながらも、「私のチームのメンバーは私が直接選抜し、私が生きて帰れば、その時は私がすべての責任を持って処罰を受ける」と覚悟を新たにしていた。

その後7日、イ元大尉は「ウクライナに到着した」と明らかにし「韓国戦争当時、世界が韓国を助けた。今度は韓国がウクライナを助ける」と語った。

それとともに外交部による行政制裁の検討については「時間の無駄使い」とし、「韓国のパスポートを無効化することよりも、どう支援できるかについて考えるべき。われわれは最前線で戦闘する」と言及した。

韓国外交部はロシアによる2月24日のウクライナ武力侵攻に先立ち、2月13日付けでウクライナ全域に「旅行禁止」を意味する「旅行警報レベル4」を発令した。

現行の旅券法では、韓国国民が外交当局から「例外的旅券使用」の許可を受けたまま旅行警報レベル4が発令されている国家を訪問・滞在した場合、1年以下の懲役または1000万ウォン(約94万円)以下の罰金に処すると規定している。しかし、このような処罰はイ元大尉が帰国した後にならなければ執行が不可能だ。

外交部は、李元大尉のパスポート無効化など行政制裁にも本格的に着手する方針だ。

外交部のチェ・ヨンサム報道官は8日の定例記者会見で、イ元大尉のウクライナ入国について「政府はいわゆる『義勇軍参加問題』に関し、政府の事前許可なく無断でウクライナに入国する事態が発生しないよう、あらためて国民の皆さんにお願い申し上げる」と述べた。

警察庁はイ元大尉の事件を、警察庁ソウル市国際犯罪首隊に移管し、捜査する予定だ。
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