尹氏は次期大統領に選ばれたことを「この国の公正と常識を正せという改革の声であり、統合の政治をせよという国民の切なる訴え」「新たな希望の国をつくれという峻厳(しゅんげん)な命令」と受け止めた上で、「国民だけを見つめて進む」と強調した。
経済分野に関しては、政府主導でなく人中心の経済に転換し、雇用を生み出して中間層を厚くしていくと述べ、「持続可能な発展は、成長と福祉が公正に好循環してこそ可能だ」と説いた。
また、「民主主義を脅かす不正腐敗は、国民の側に立って厳しく処断する」と、法治の原則を守る姿勢を示した。
北朝鮮政策としては、「北の違法で不合理な行動に対しては原則にのっとって断固として対処するが、南北対話の扉は常に開いておく」と述べた。
対中外交では「相互尊重の韓中関係を発展させる」と言及した。日本に対しては「未来志向的な韓日関係をつくる」と表明。「韓日両国共通の利益と、韓日の未来を担う青年たちが目指すべきことに重点を置き、韓日関係を考えていく」と述べた。
議会とは意思疎通を図り、野党と協力して政治に取り組んでいく考えだ。
尹氏は、政府に過ちがあった場合には率直にこれを明かし、国民の理解を求めるとしながら、「常に国民の側に立つ」「国民をだまさない正直な政府、国民の前に正直な大統領になる」と言葉を重ねた。
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