中国外交部の汪文斌(おうぶんひん)報道官は2日、ウクライナ外相が中国側に停戦仲介を期待すると述べたことに関連し、中国政府がウクライナ側と対話を続け、情勢の緩和に向けた努力をしていくと述べた。

 汪報道官は2日の定例記者会見で「中国外交部と各国の中国大使館は連携し、ウクライナに居住する中国公民を様々な方式で周辺国家に退避できるようサポートしている」とし、「ウクライナにいる中国国民はくれぐれも安全に注意し、リスクを避けるようにしてほしい」と呼びかけた。

 それに続き、汪報道官はウクライナ外相が中国政府に停戦仲介を期待すると述べたことに関連し、ウクライナ側との対話を続けていくことを強調した上で「中国側はウクライナ危機を平和的に解決できるよう外交努力を行っていく。ロシア・ウクライナ両国が和平交渉を進め、継続的に対話を行い、双方が合理的な政治的解決の道を模索していくことを希望する。中国政府はウクライナ情勢緩和のために建設的な役割を担っていく」と述べた。

 また、欧米各国がロシアに制裁を科していることに関しては「中国側は不法的で一方的な制裁には断固反対する。制裁は問題解決のための根本的で有効な方法ではない。関係国の経済と国民の生活に大きな問題を生み、さらなる分裂と対立につながるだけだ」とし、「中国政府はウクライナ問題及びロシアとの関係において中国の正当な権益が損なわれることのないよう求める。中露両国は引き続きお互いを尊重し、平等と相互利益の精神のもとで貿易を通常どおり行っていく」と強調した。
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