韓国政府は、5~11歳を対象にした新型コロナワクチンの使用を許可した(画像提供:wowkorea)
韓国政府は、5~11歳を対象にした新型コロナワクチンの使用を許可した(画像提供:wowkorea)
韓国政府は「5~11歳を対象にした新型コロナウイルス感染症ワクチンが安定性を確保した」と判断し、国内の使用を許可した。すぐさま流行状況を解消することはできないが、高危険群の子どもたちを保護する効果があるものと期待している。

食品医薬品安全処(食薬処)はきょう(23日)、韓国ファイザー製薬が輸入品目として許可を申請していた5~11歳用新型コロナワクチン「コミナティージュ0.1ミリグラム(5~11歳用)」を許可した。このワクチンに関して昨年12月1日から事前検討に入った食薬処はこの日、先のような結論を下した。この日食薬処が許可したワクチンは、すでに米国・EU・英国など62か国で許可や緊急使用の承認を受け、接種に使用されている。

子どもを対象にしたワクチンに慎重な立場をとってきた食薬処がこのような決断を下したのは、最近小児・青少年の感染者の割合が増加し、保護対策が急がれていることによるものだとみられる。

ただ、ワクチンの安全性への懸念も少なくない。専門家たちは「今回のワクチン許可が、現在急増している新型コロナの流行状況を鎮めるには速効的な助けとはならない」とみている。カチョン(嘉泉)大学キル(吉)病院のチョン・ジェフン予防医学科教授は「接種が、流行のピーク後に始まる可能性が高い」とし「流行状況に助けとなるよりも、これまで感染していない高危険群の子どもたちを保護するという効果が期待できるだろう」と語った。

ただ「一部の子供たちには接種が必要だ」と説明した。チョン教授は「接種を強く勧告することはできないが、基礎疾患の深刻な子供たちなどには、接種の道を早く提供することが重要だ」と語った。

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