K9自走砲のエジプト輸出に関連して、文大統領「関係者が連休を返上して努力」と慰労=韓国(画像提供:wowkorea)
K9自走砲のエジプト輸出に関連して、文大統領「関係者が連休を返上して努力」と慰労=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は1日、エジプトと韓国産K9自走砲の輸出契約を結んだことについて、「今回の契約は2兆ウォン(約1900億円)を超えた。K9自走砲としては最大規模の輸出を記録しただけでなく、韓国兵器システムの優秀性を改めて認められる契機になった」と述べた。

 文大統領はこの日「韓国の国民に吉報を知らせるため、連休を返上して努力を続けた関係者たちの苦労が多かった」とし、このように述べた。

 エジプトとの契約は先月19~21日、文大統領のエジプト訪問期間中に結ばれると期待されていたが、滞在中に契約まで至らなかった。

 文大統領は「武器の輸出は、ただ輸出するのではなく、相手国との技術協力と現地生産を通じて互いに利益になる方向を取っている。今回も両国が協力する模範的な事例になった」と述べた。また「契約が成立するまで防衛産業企業(ハンファディフェンス)や防衛事業庁だけでなく、国防部、合同参謀、陸軍、国防科学研究所、さらには外交部、産業部、輸出入銀行なども協力しながら輸出契約を成立させた。ワンチーム精神が際立った」と評価した。

 一方、防衛事業庁によると、この日ハンファディフェンスは、エジプト現地の砲兵会館でエジプト国防部と両国の主要関係者が出席し、K9自走砲輸出契約に最終署名した。契約金は先月オーストラリアと締結したK9自走砲の輸出金額(1兆ウォン台=約950億円)の約2倍にあたる2兆ウォンに達する。これはK9自走砲の輸出規模の中で歴代最大だと、同庁は説明した。

 韓国軍が2000年から実戦配備しているK9自走砲は射程が40キロに達し、1分当たり6発撃てる。最大速力は時速67キロ。

 当局は、今回の輸出が約10年にわたる長期間の交渉で成し遂げた成果とみている。特に昨年から大統領府の安保室をコントロールタワーとして、政府組織が一丸となって交渉に臨んだという。ソ・ウク(徐旭)国防部長官は昨年8月、エジプト訪問を契機にシーシー大統領と会談し、K9自走砲の優秀性を説明した。カン・ウンホ防衛事業庁長は、昨年から今年まで5回も現地を訪れたという。
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