“脱北女性に性的暴行容疑”元軍幹部、無罪…裁判所「グルーミング性犯罪の立証難しい」=韓国(画像提供:wowkorea)
“脱北女性に性的暴行容疑”元軍幹部、無罪…裁判所「グルーミング性犯罪の立証難しい」=韓国(画像提供:wowkorea)
脱北女性に性的暴行をはたらいた容疑で起訴された韓国の元国軍情報司令部所属の幹部らが裁判所で無罪を言い渡された。「グルーミング(grooming)性犯罪」の立証が難しいという理由からだ。グルーミング性犯罪とは加害者が本人の地位を利用して、被害者と親交を深め、被害者の心を徐々に支配した後に犯す性暴力を言う。

 水原地裁城南支部刑事2部(パク・ナムジュン部長)は18日、常習被監査者姦淫罪などの疑いで起訴された元情報司副士官A被告と、被監査者姦淫罪などの疑いで起訴された元情報司令部将校B被告にそれぞれ無罪を言い渡した。

 裁判部は「同事件はグルーミング性犯罪形態とみられる」とし、「争点は威力を行使したかどうかだが、証拠が不十分であるため無罪を言い渡す」と明らかにした。

 また「客観的な証拠であるカカオトーク(メッセンジャーアプリ)のメッセージや録音などを見ると、威力を行使した部分に対する根拠が不足している反面、合意後に性的関係を持ったという(被告人側の)主張には合致する」とし「被害者の供述に信ぴょう性がなく、一貫していない点が多い」と判示した。

 Aは2018年から2019年まで6回にわたり、脱北女性Cさんに性的暴行をし、1回暴行した容疑で起訴された。Bも2019年Cさんに性的暴行をした容疑で起訴された。彼らは情報司令部に勤務しながら、脱北者を通じて北朝鮮軍関連の情報を収集していたところ、2016年ごろ知り合ったCさんを相手に犯行に及んだと伝えられた。

 これを前に、検察はCさんの立場では、AとBがその気になれば、自分を北朝鮮に帰すことができるという恐怖心を持っていたと主張し、グルーミング性犯罪を主張。彼らはまだ北朝鮮にいるCさんの兄を工作員として活用しようとしたという。Cさんは兄が北朝鮮当局に捕まり、生死すら分からなくなった後、AとBに服従するしかなかったという論理も展開した。


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