イタリアで生産される「パクスロビド」(ファイザー提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
イタリアで生産される「パクスロビド」(ファイザー提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は12日、米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルス経口治療薬(飲み薬)「パクスロビド」2万1000人分が13日に韓国に到着し、翌日から処方や投与が開始されると発表した。

 今月末までにさらに1万人分が到着し、計3万1000人分が今月中に国内に供給される予定だ。

 この薬は、新型コロナの感染者のうち無症状者などを除き、重症化する危険性の高い軽症~中等症患者を対象に発症後5日以内に投与される。65歳以上または免疫力が低下した人のうち、在宅治療(自宅療養)者や軽症者向け施設の生活治療センターに入所した人に優先的に投与する計画だ。

 政府は、飲み薬の導入は外国と比べてかなり早い方だとしながら、感染拡大を抑えるとともに、変異株「オミクロン株」への対応も可能と期待されると説明した。

 ただ、世界的に治療薬の需要が高まっており、韓国への供給量が十分でないことから、今後の供給量や感染者の発生動向などを総合的に判断して投与対象を調整・拡大すると明らかにした。


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