中国政府、北京五輪ボイコット”悩み中”の日本に「不満」示す一方…文大統領の発言は「歓迎」

中国政府が、北京五輪の外交ボイコットについて”悩み中”の日本に不満を示す一方、外交ボイコットは「検討していない」とするムン・ジェイン（文在寅）大統領の発言を歓迎した。

　文大統領は13日（現地時間）、オーストラリア・キャンベラの国会議事堂で豪韓首脳会談直後に行われた共同記者会見を通じて「米国をはじめとするどの国からも（ボイコットの）勧誘を受けたことはない」とした上で、外交ボイコットは「検討していない」と明かした。

　このような文大統領の発言を受け、中国外務省の汪文斌報道官は同日の定例会見を通じて「韓国はすでに何度も北京冬季五輪の開催成功を積極的に支持すると話していた」とし、「これは五輪精神に合致する韓中友好の具現」と強調。

　また「中韓両国は、朝鮮半島問題について緊密に疎通しながら調整を維持している」とした上で、「中国は韓国とともに朝鮮半島問題の政治的解決を推進し、朝鮮半島の長期的な安定を実現するために肯定的に寄与することを望んでいる」と述べた。

　これに先立ち、外交ボイコットめぐって中国は日本に対し「中国は東京五輪を全力で支持した。次は日本が信義示す番」とけん制していた。