景気不況・コロナのせい? 今年はタバコがたくさん売れた=韓国(画像提供:wowkorea)
景気不況・コロナのせい? 今年はタバコがたくさん売れた=韓国(画像提供:wowkorea)
今年、韓国では、例年よりも多くのタバコを消費したことが分かった。

11日、業界によると、いわゆる‘不況型商品’とされるタバコの販売量が、新型コロナウイルス感染症の拡散による集合禁止措置が続いた今年の第1~第3四半期(1~9月)に増加したことが分かった。

今年の第1~第3四半期に、韓国のタバコ市場で60%以上を占有しているKT&Gが販売したタバコの本数は310億7000万本だった。2019年の全体販売量303億5000万本より2.4%増加し、第4四半期(10~12月)まで含めると、例年より高い伸び率となる見通しだ。

期間別では、夏場の第3四半期の販売量が111億本と最も多かった。

一般タバコの販売量は例年と同じか小幅に減少したが、加熱式電子タバコ(HNB)が少しずつ人気を集め、全体販売量が増加したとKT&Gは説明した。

フィリップモリスやブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)など、多国籍タバコ会社を含む韓国国内総需要は今年の第1~第3四半期が481億本で、2年前の同期間の480億3000万本より7000万本増えた。

政府レベルでの強力な禁煙政策により、2010年代半ばから国内のタバコ消費はだんだんと下落傾向を見せてきたことを考慮すると、このような増加傾向は異例のことだ。

コロナで海外旅行ができなくなったため、減少した免税タバコの需要が国内タバコ市場に吸収されたことも、消費増加に影響を及ぼしたという指摘も出ている。

KT&Gの第1~第3四半期の売上高(子会社を除く)は2兆6391億ウォン(約2495億円)で、コロナ発生前の2019年第1~第3四半期の売上高2兆1947億ウォン(約2075億円)よりも20.2%増えた。

輸出額などを除いた国内での売上高だけを見ると、今年第1~第3四半期は1兆4756億ウォン(約1395億円)で、2019年同期間の1兆4502億ウォン(約1371億円)より1.8%増加した。

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