文大統領はこの日の参謀会議で「警察が最優先するべき義務は、市民の生命安全を保護することだが、あり得ないことが起こった」と語ったと、青瓦台(韓国大統領府)の報道官が会見で伝えた。また、文大統領は「これ以上このようなことが起きないよう、教育訓練を強化しシステムを整備するように」と指示した。
仁川凶器乱暴事件は、仁川市のヴィラで容疑者(48歳)が50代の夫婦と20代の娘の3人に対して凶器を振り回し殺害しようとした事件である。この過程で出動した女性警官は、支援要請を理由に現場から立ち去った。キム・チャンリョン(金昌龍)警察庁長官はこの女性警官の対応を謝罪し、女性警官が所属している警察署の署長は職位解除措置を受けた。
青瓦台の関係者はこの日記者たちに、大統領の指示の背景について「社会的問題となっていて、多くの国民が関心を持っているため、お話しされた」と語った。また、仁川凶器乱暴事件により、ジェンダー対立問題が起きていることについて「(問題となっている)ジェンダーに関する事柄は本質から離れたものではないかという考えが、(文大統領の発言に)込められていたとみている」と語った。
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