被害者を置いて逃げた警察官に対する罷免要求・警察署長も訴えられる=韓国(画像提供:wowkorea)
被害者を置いて逃げた警察官に対する罷免要求・警察署長も訴えられる=韓国(画像提供:wowkorea)
インチョン(仁川)ナムドン(南洞)区で発生した殺人未遂事件の現場から逃げた警察官らが所属する仁川ノニョン(論峴)警察署の署長が職務遺棄容疑で告訴された。大統領府国民請願サイトでは出動警察官2人に対する罷免要求が相次いでいる。

21日、市民団体などによると庶民民生対策委員会は最近職務遺棄容疑で論峴警察署長を警察庁に告発したという。

この団体は告訴状で、署長が管理者として該当警察官(地区隊所属)に対する管理・監督注意義務を怠ったと主張している。また、署長が警察官に対する迅速な調査や懲戒(罷免)などを考慮せず「身内を庇うこと」に必死だったという疑惑を提起した。

大統領府国民請願サイトには19日、該当警察官に対する罷免要求請願が2回掲載された。

仁川市民だという請願人は「(警察官が)被害者を捨てて逃走し、夫が取り押さえたそうです」とし「こんな警察をどうやって信じろというのか。駆けつけた警察官が逃げるかもしれないことまで考えなければならないのか」と指摘した。

続いて「(警察官を)罷免懲戒処分にして、二度と被害者を捨てて危険にさらすような行動をしないようにしてください」と促した。

また、他の請願人は「該当警察官らは“警察公務員法違反で社会的な物議を起こした場合”に該当するため罷免が妥当だ」と明らかにした。

今月15日の午後、南洞区ソチャン(西昌)洞のあるヴィラの4階に住んでいた容疑者(48)が3階に住む家族に凶器を振り回す事件が発生した。
出動した警察官2人のうち20代の女性警官は、3階廊下で容疑者が3階の住民A氏の妻(50代)の喉を凶器で刺すなり、制圧せずに1階に逃げた。また1階で通報者A氏(50代)から話を聞いていた40代の警察官は被害者の悲鳴を聞いたにも関わらず、迅速に対応しなかったことで批判されている。被害者は依然として意識不明である。加害者は殺人未遂、特殊傷害の容疑で逮捕された。
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