韓国では、11月1日から「段階的日常回復」が開始される(画像提供:wowkorea)
韓国では、11月1日から「段階的日常回復」が開始される(画像提供:wowkorea)
韓国では、来月(11月)1日から「段階的日常回復」(ウィズコロナ)が開始される。韓国内で新型コロナウイルス感染症の患者が初めて発生してから約1年9か月(651日)ぶりに、防疫体系が新型コロナ以前の日常に戻る方向へと転換されるということである。

日常回復は6週間隔で3段階にわたって施行される。感染者の急増など突発的な変数がなければ、11月1日から第1段階、12月13日から第2段階、来年1月24日から第3段階の改編が始まる。第3段階では、施設運営・行事・私的集まりに関する制限が全てなくなる。

中央事故収拾本部はきょうの午後2時、ソウルのプレスセンターで開かれた「新型コロナ段階的日常回復履行計画公聴会」で、先のような内容の「防疫・医療分野ロードマップ」の草案を公開した。

韓国政府は接種完了率が今月23日に70%を超えたことにより、来月1日から防疫の基準を「感染者発生の抑制」から「重症患者の管理」と「日常回復」に転換する。

中央事故収拾本部のソン・ヨンネ社会戦略班長は「11月1日から防疫措置(社会的距離確保)を6週間隔で3段階にわたって緩和していく」と語った。一つの段階ごとに、4週間の履行期間と2週間の評価期間を経ることになる。また、韓国政府は接種完了率と重症患者室・病床の余力、週間重症患者・死者の発生規模、感染再生産指数などを総合的に評価し、次の段階履行について決定する。

防疫が安定的であれば、評価期間の2週間が経たなくても次の段階へと進むことができるが、不安であれば2週間以上かかる可能性もある。中央事故収拾本部は、接種率が70%・80%・85%に増加する時点に合わせて段階的に防疫を緩和する案も検討しているが「一つの基準だけで段階を自動的に転換させるより、十分な状況評価が必須だ」という判断により、「4+2週案」を導入した。

韓国政府は、「日常回復」が始まれば感染者が急増する可能性があるとみている。ソン班長は「専門家たちは、防疫守則が緩和されれば必然に感染者が増加するとみており、政府もそれに同意する」とし「いくら段階的に緩和しても、4次流行が縮小から増加へと逆転するのは避けられないだろう」と予測した。

新型コロナ日常回復支援委員会は今月27日、防疫・医療を含め経済・民生・社会・文化・自治・安全分野の日常回復履行案を整理し、29日に中央災難安全対策本部が最終的に方案を立て、国民に発表することになる。

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