相次ぐ大規模集会にハロウィンまで…ウィズコロナに「赤信号」=韓国
相次ぐ大規模集会にハロウィンまで…ウィズコロナに「赤信号」=韓国
韓国の防疫当局が11月の段階的日常の回復“ウィズコロナ” 転換を準備する時点で防疫に再び「赤信号」が点滅したという憂慮があがっている。20日ひとしきり大規模集会を開いた全国民主労働組合総連盟(民主労総)が、来月の大規模集会をまたもや予告したうえに、ハロウィン等の祭典まで残っているからだ。防疫当局は “ウィズコロナ”を目の前に防疫に手綱を締めている。

中央防疫対策本部によると22日午前0時基準で新規新型コロナウィルス感染症(コロナ)感染者は1440人と集計された。16日から1週間の新規感染者は1617人→1420人→1050人→1073人→1571人→1441人→1440人と記録しながら徐々に 流行が安定勢に向かっているという分析があがっている。

流行拡散が停滞している状況ではあるが、民主労総の大規模集会と合わせ、日常回復のための緊張感緩和が重なり、感染が再拡散する可能性があるとの声があがっている。20日、民主労総は比較的警備が緩い西大門駅近郊からと確定し奇襲的なデモを行った。警察は光化門広場とソウル広場などの都心主要地域に“十の壁”を設置し検問所を運営するなど、総171の部隊約1万2000人を動員し対応した。

大規模集会によって防疫が妨げられるような事態は、容易に想像ができる。昨年 、保守団体の光復節集会ではコロナ2次大流行のきっかけとなっていた。7月3日には民主労総が主催し8000人余りが参加した「7・3全国労働者大会」 集会での参加者がコロナ感染判定を受けたこともあった。当時民主労総は、新規感染者が発生したことに対し謝罪の意を表明しつつも「集会以降、2週間が過ぎた時点での検査と結果の信憑性と時宜性に疑問がある」と集会との関連性は否認した。

31日のハロウィンも“ウィズコロナ”施行可否を問われる分岐点となる。昨年ハロウィンの時は、梨泰院発集団感染が起こった。人の波が梨泰院に溢れ、夕刻になると居酒屋やラウンジバーが満席となり、ラウンジバーの前には入場を待つ列が長くなっていきもした。

人の波が溢れる集会と祭典等が続きながら“ウィズコロナ”を目の前に防疫に対する緊張感も高まっている。防疫当局は29日には日常回復履行計画国民発表を行う予定であるが、ウィルス拡散の危険が未だ予想できるため、その手綱を握っている格好だ。

既に“ウィズコロナ”を施行している英国を始め、ヨーロッパでは新規の感染者数が速く増加している。英国は7月19日に防疫規制を大部分緩めたが、ワクチン未接種者等を中心に感染が速く広がり感染者数が急増した。ワクチン接種を考慮し防疫処置を緩和・解除したベルギー、オランダ、デンマーク等でも感染が早く 拡散している様相だ。

リュウ・グンヒョク中央災難安全対策本部・1総括調整官はこの日の会議で「感染者数が減少の傾向を見せているが、未だ防疫に対する緊張感を下ろせない状況だ」と話した。

続けて「我々が悲願している段階的日常回復という目標を目の前にし、防疫規則とは食い違う祭典や私的集まりが、障害となってしまってはならない。感染者が医療容量を超過する程にまで増加したら、国民の生命と健康を守るためにも不可避に再び防疫処置を強化するしかない」と付け加えた。

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