中国、深刻な電力問題…「ポスコ江蘇工場も稼動中断」(画像提供:wowkorea)
中国、深刻な電力問題…「ポスコ江蘇工場も稼動中断」(画像提供:wowkorea)
ポスコ(005490、POSCO)の中国ステンレス鋼生産工場が電力問題で一時稼動を中断したことが把握された。

駐中韓国大使館の高位関係者は「中国地方政府側で電力使用の制限をしながら、江蘇省にあるポスコステンレス鋼工場の稼動が一時中断された」とし「10月初めに正常稼動予定である」と27日に述べた。

この関係者は「序盤にこの措置が枝葉的な問題と見ていたが、全国的に似たような状況」とし「中国の9~10の省で電力問題が出ているが、外国企業に対する差別が行われている状況ではないと判断する」と説明した。続けて、「この問題に対して積極的に対応していく」と付け加えた。

経済観察報などの中国メディアによると同日、最近、広東省、浙江省、江蘇省、遼寧省、吉林省、黒龍江など中国の10か所余りの省で産業用の電気制限供給が行われ、多くの工場の稼動が全面中断されたり、操業時間が大幅に減少した。

アップルのiPhone委託生産業者フォックスコンの系列会社であり、アップルとテスラの中核製品部品サプライヤーである乙盛精密(ESON)も前日から来月1日まで江蘇省にある工場の稼動を一時中断したことが伝えられている。

このような電力難の原因としては、深刻な石炭供給難と中国当局の強力な炭素排出抑制政策などが挙げられる。

世界的な原材料価格の高騰の中で火力発電用の石炭価格が急騰し、火力発電所が石炭の需給に深刻な支障をきたしている。さらに、中国は葛藤をもたらしているオーストラリア産石炭の輸入を中断しているため、供給がさらに不足している状況だ。

一部の地方政府は、電気供給能力自体が不足していなくても、中央から割り当てられた年間炭素排出削減の目標を守るために、電気の供給を減らすことが伝えられた。

ブルームバーグ通信は「習近平主席が来年2月の冬季五輪の時、青い空を保障して国際社会に彼が低炭素経済を本気で推進することを示そうとしている点で、中国のエネルギー危機は自ら選択したようなものだ」と評価した。
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