新型コロナの対応に専念すると言ったのになぜ…菅首相、最後の訪米に=韓国報道(画像提供:wowkorea)
新型コロナの対応に専念すると言ったのになぜ…菅首相、最後の訪米に=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 菅首相が今月末に米国を訪問すると9日付のNHKと朝日新聞などが報道した。米国・ワシントンで開かれる日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国で構成された非公式の安全保障協議体「クアッド」(Quad)初の対面会談に参加するためだ。退任を控えた首相の訪米は異例のことだ。

 菅首相は今月29日に投票・開票が行われる自民党総裁選には出馬しないと宣言したが、米国のバイデン大統領からすでに招待を受けているため、会談に出席することになったと日経が説明した。

 クアッド会談で菅首相はバイデン大統領と二国間会談を行う。今年4月にホワイトハウスで開かれた日米首脳会談に引き続き、台湾海峡の平和と安定に向けた協力を確認する計画だ。訪米が実現する場合、菅首相が国連(UN)総会に出席する可能性もある。

 クアッド4ヵ国の首脳が対面会談を開くのは今年初めてのことだ。これに先立ち、3月にはリモートによるテレビ会議を開き、年内に対面形式で首脳会談を開くことで意見が一致していた。当時、共同声明でクアッド4カ国は中国について直接言及することはなかったが「東・南シナ海で秩序に対する挑戦に対応していく」と中国けん制意思を示した。

 一方、菅首相が退任直前に異例の外遊に出ることに対する指摘も出ている。時事通信は「ニューヨークで開かれる国連総会演説を念頭に置いたようだが、退陣直前に首相が外遊するのは極めて異例」だとし、「新型コロナ対応に専念するという理由で自民党総裁選挙に出ないと説明したこととも矛盾している」と指摘した。

 今回の訪米で、クアッド加盟国の首脳に日本政治の不安定性に対する懸念を払拭しなければならないという声も出ている。朝日新聞は「首相の周辺からはこのまま対外的に何も言わずに辞めるのは良くないという反応が出ている」とし、「日本で毎年、首長が入れ替わるような印象を与えないために『もともと私は代打として(首相を)やってきた。次の人をよろしく頼む』と説明してくるべきだ」という雰囲気だと伝えた。

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