8日警察によると、A容疑者(33)はことし7月29日にソウル・トンデムン(東大門)区の自宅で未成年者Bさんに性的暴行を加えた容疑で緊急逮捕され、拘束状態で裁判にかけられた。A容疑者は匿名のチャットルームを利用し、「アルバイトを紹介する」という言葉でBさんを誘ったものと伝えられた。
A容疑者は電子足輪を装着しており位置追跡が可能だったが、犯行当時、A容疑者の住民登録上の居住地はソウル・チュンラン(中浪)区となっていた。
ことし6月11日にA容疑者は自身の居住地が中浪区に変更されたと警察に申告し、半月後に担当捜査官はA容疑者が半地下の部屋に居住しているのを直接確認した。しかしA容疑者はその場所を倉庫の目的で使用していた。
結局A容疑者の実際の居住地とは異なる住所が法務部(法務省に相当)を通じ女性家族部(部は省に相当)の性犯罪者ウェブサイトに公開されたため、東大門区の近隣住民はA容疑者の性犯罪前科に対する情報を得られなかったことになる。
現在、電子足輪の追跡は保護観察所が、居住地の現場確認は警察が担当している。また、性犯罪者サイトは女性家族部が管理している。
法務部関係者は、「A容疑者の実際の居住地が東大門区だという事実を警察に報告した」と釈明したが、警察は保護観察所から何の報告も受けていなかったと明らかにした。
一方、A容疑者は2009年と2010年にも未成年者らに性的暴行を加えた容疑で懲役6年の刑を宣告され服役した。出所後、電子足輪の装着とともに5年間の身元情報公開命令を下されている。
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