ヤン・ギョンス全国民主労働組合総連盟(民主労総)委員長(中央)(画像提供:wowkorea)
ヤン・ギョンス全国民主労働組合総連盟(民主労総)委員長(中央)(画像提供:wowkorea)
不法集会を主導した容疑で拘束令状が出されている全国民主労働組合総連盟(民主労総)のヤン・ギョンス委員長は18日、警察が拘束を試みることに批判し、10月のゼネスト準備に力を注ぐと明らかにした。

ヤン委員長はこの日、ソウル市(チュン)中区にある民主労総で記者懇談会を開き「(警察の取り調べで)法律違反の事実をすべて認めたにもかかわらず、無条件に拘束捜査するという状況は不当だと感じる」と批判した。

ヤン委員長は新型コロナウイルス感染症事態によるリストラなど、労働者たちが直面する問題を列挙し「労働者たちの問題を政府が解決する意志があるなら、法に従って身辺問題を判断する意思がある」と強調した。

政府の態度変化によっては司法手続きに応じることができるという余地も残した。ヤン委員長は「いつでも、今でも政府と対話する準備はできており、扉は開かれている」とし、政府に労働懸案解決のための労政交渉を繰り返し提案した。

ヤン委員長は予定どおり、10月20日に110万人の全組合員の参加を目標にしたゼネストを強行する方針も再確認した。そして「闘争も、対話も準備ができていると言ったようにゼネスト闘争の準備は疎かにしない」とし「これは令状実質審査に出頭しなかった理由でもある」と述べた。

また、23日の民主労総代議員大会でゼネスト計画を確定するとし「今回の闘争は1987年の労働者大闘争以来、最も規模が大きい労働者闘争になるだろう」と明らかにした。

続いて「ストは生産を止めるためのもので、集会のためのものではない」と言及し、ゼネスト当日、コロナの状況などによっては大規模な集会を開催しない可能性も残した。

ヤン委員長は民主労総が先月3日、ソウル市チョンノ(鍾路)一帯で開催した全国労働者大会など、数回にわたって不法集会を主導した容疑で警察の捜査を受けており、13日には拘束令状が出された。以後、現在ヤン委員長は警察の拘束を避け、民主労総の事務室にとどまっている。民主労総は、警察がヤン委員長の身柄確保に乗り出す可能性に備え、委員長保護チームを組むなど、対策を稼動している。
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