決まった「宅配の休日」、それでも休めない従事者の家族が国民請願へ=韓国(画像提供:wowkorea)
決まった「宅配の休日」、それでも休めない従事者の家族が国民請願へ=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では宅配従事者の休み保証の為、8月14日が「宅配の休日」として運営されることに従い、16日までの3日間宅配配送が中断される。しかし一部宅配従事者は上司のせいで休むこともまた難しい事が明らかになった。

去る11日に青瓦台(大統領府)の国民請願掲示板には、「宅配休日、出勤するのは良いんですか?」というタイトルで請願が掲載された。

自身を宅配従事者の妻だと紹介した請願人は、「真っ黒に日焼けするほど駆け回って配送し疲れ、夜10時になる前に眠ってしまう夏、8月14日の”宅配の無い日”に指定されました」という文章で始まった。

続けて請願人は、「毎月赤い日だけ休む宅配業者たちには、夢のような休暇だ。新型コロナウイルスによりどこにも遊びに行けなく残念だが、家族と一緒に家で2泊3日の休みを遊ぶ計画を立てている中、こんな話を聞いた」とした。

それは請願人の夫が「宅配の無い日」に出勤しろという通告を受けたという。理由は隣の代理店、また隣の代理店が出勤するから、うちも出勤しようという話だったという。

請願人は「皆が集まっている場所で”出勤できない人いるか?”と聞かれたらしいが、休みたくない人がいますか?」とし、「手を上げる勇気が出ず、宅配業者たちは皆周囲の反応を気にしているだけだった」と話した。

続けて請願人は、「14~17日まで休日だが、宅配業者には顧客の不便と宅配の混乱などを考慮し、17日は通常出勤する」とし、「コロナの影響により宅配の物量が急増し、休暇が全くない宅配従事者たちに休暇を保証しようと決まった”宅配の無い日”が、私たち家族といくつかの宅配従事者には関係のない出勤日になった」と訴えた。

しかし請願人は、「家族と休暇計画を組み、楽しみにしていた子供たちの笑い声が忘れられない」とし、「宅配業者にも休みは必要だ。”宅配の無い日”が(会社の)裁量により休めず、義務で休めるよう助けて欲しい」と加えた。

宅配業界と流通業界によると、CJ大韓通運とロッテ、ハンジン、ロジェンなど主要4つの宅配会社が土曜日である8月14日を「宅配休日」とし、振替休日である16日まで配送を行わない。ウジョン事業本部(郵便局の宅配)もやはり、”宅配の休日”に賛同する。

これにより13日(金曜日)にオンラインショッピングモールなどで注文すると、翌週の火曜日である17日からの配送が始まる。12日に注文したものは集荷時間に従い、13日に配送か17日から配送を受けられる。

宅配業者たちに「宅配の無い日」は、公式的に2日連続で休めるなかなかない機会だ。宅配業者たちは通常一週間の内、日曜日だけ休む。公式的な休暇制度が無く、平日や土曜日に休むなら代わりに働く人を探さなければいけない。

しかし現在は宅配の休日に参加するとした宅配会社が休日を守らなくても、規制できる方法は無い。

これに対し韓国統合物流教会関係者は、あるメディアとのインタビューで「言葉の通り宣言であり、法ではないので休日を守らない時のペナルティは無い」と明らかにした。


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