(画像提供:wowkorea)
(画像提供:wowkorea)
祝祭は終わった。東京オリンピック2020で韓国は金メダル6個、銀メダル4個、銅メダル10個、計20個のメダルを獲得した。アーチェリーではアン・サン(安山)選手が3個の金メダル獲得。アーチェリー女子団体は五輪9連覇を成し遂げるなど無類の強さを見せた。

キム・ヨンギョン の最新ニュースまとめ

フェンシングでは、男子サーブル団体で金メダルを獲得するなど、韓国は同競技で計5個のメダルに輝いた。

一方、お家芸のテコンドーは史上初めて金メダルなしに終わった。2008年の北京五輪以来となる金メダルを目指していた野球はメダル獲得ができなかった。また、キム・ヨンギョン(金軟景)主将の下、チーム一丸となって戦い注目度が高まった女子バレーボールチームは、4位で惜しくもメダルを逃した。

大会が終了し、韓国ではメダリストに与えられる褒賞金や兵役免除の特例、マンション特別供給などの「恩恵」が注目されている。

褒賞金では、個人戦の場合、金メダルで6300万ウォン(約630万円)、銀メダルで3500万ウォン、銅メダルで2500万ウォン、団体戦の場合、個人戦の金額の75%が個々に支給される。

また、韓国では満18歳以上の男性が徴兵の対象となるが、五輪のメダリストやアジア大会での金メダル獲得者は兵役特例を受けられる。特例対象者は4週間の基礎軍事訓練のみ従事し、服務期間として定められている34か月の間、講演活動や各種キャンペーンなどに参加し、544時間の義務奉仕活動を満たせば、軍に服務したものと認められる。

今大会に出場した選手の中では、アーチェリーで2冠に輝いたキム・ジェドク選手や体操個人の種目別跳馬で金メダルを獲得したシン・ジェファン選手、テコンドーの58キロ級で銅メダルに輝いたチャン・ジュン選手、柔道73キロ級で銅メダルを獲得した京都生まれの在日3世、アン・チャンリム選手などが兵役特例の恩恵を受けることが決まった。

また、マンション特別供給は、文字通りマンションが特別に供給されるもの。国土交通部(日本の国土交通省に相当)令の「住宅供給に関する規則」では、五輪、国際技能五輪、世界選手権で3位以上の成績をおさめた選手などを対象者としている。

メダリストはこれらの恩恵を受ける権利が与えられるが、国民の税金で破格の恩恵を与えることに疑問の声も上がっている。

韓国紙・イーデイリーによると、特にマンション特別供給を問題視する声が多いという。韓国ではソウルのマンション価格が高騰し続けている。ムン・ジェイン(文在寅)政権が発足した2017年5月からの4年間で、ソウルのマンションの平均価格は倍近くに上昇。ことし6月の中古を含むソウルのマンションの平均価格は、約11億2400万ウォン(約1億円)に上った。

今やソウルは世界で最もマンション購入が難しい都市の一つになる中、「兵役特例などに加え、マンション特別供給の恩恵まで与えることは公平性に反する」などといった声が上がっている。

これについてイーデイリーは「特別供給を受けられる選手は限られており、スポーツ産業が発達していない中で、優れた選手たちが経済的に利益を生み出す手段は多くない」とし「これらの点を考慮して、五輪メダリストに対する特別供給恩恵の廃止は慎重でなければならず、仮に廃止する場合、正当化する理由を示す必要がある」と主張している。

韓国式で考えると「国威宣揚(国威発揚)」だけでなく、競技人口の拡大やスポーツ産業が活性化することによる経済効果など、メダリストが国に与える貢献度は大きいものがある。これらを勘案した上で、メダリストへの恩恵について改めて議論する必要があるだろう。

しかし、今回のオリンピックでは科学を無視した放射能扇動や政治キャンペーンなど、様々な言いがかりで韓国は自ら五輪精神や人類の祝祭に大恥をかかせた。日韓関係にも更なる打撃を与え、結果的には韓国の国威・国益・国格を貶めた行動に対して、反省と再発防止の対策がもっと至急であるはずだ。

Copyrights(C)wowkorea.jp 6