「もう 地球村の誰も安全ではない」と米メディアは伝えた(画像提供:wowkorea)
「もう 地球村の誰も安全ではない」と米メディアは伝えた(画像提供:wowkorea)
「もう 地球村の誰も安全ではない。極端な気候が先進国を襲っている」

これは、米ニューヨークタイムズ(NYT)が 西ヨーロッパの洪水事態、米国・カナダ西部とロシア・シベリア東北部の異常高温と山火事、中国の記録的豪雨と洪水などを扱った記事のタイトルである。

わずか数年前までは、気候変動による被害の犠牲となるのは 主に社会基盤施設の脆弱な低開発国家の住民であった。

先進国の住民は「気候変動防止のための努力というのは、水没の危機に直面している太平洋・インド洋の島国を助け、極端な干ばつによる食糧危機と それによる激しい紛争に直面しているアフリカ住民を助けるために、必ず参加すべき善意の行動だ」とだけ考えてきたのが現実である。

数多くの専門家たちは「開発途上国はもちろん先進国までも、予想できないような ものすごいスピードで、気候変動による被害に直面する可能性がある」と警告してきたが、肌で感じることのない どこか遠い国の話に過ぎないと思っていたのである。

英オックスフォード大学 環境変化研究院のオットー院長は「先進国の国民には、天気のために死ぬこともあり得るという認識自体がない」と指摘した。

いまや 気候変動自体を遅らせ最小化するよう、先制的に動くことのできる時間は過ぎてしまった。また 気候変動の魔の手は、 “安全地帯”と思われていた先進国にまで及んでしまった。

NYTは「北米とヨーロッパ大陸が直面している気象災害は『世界が気候変動を遅らせる準備はもちろん、これと共存する準備もされていない』ことを表している」と伝えた。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96