ロシアの登山家「キム・ホンビン氏の救助要請を無視した登山家、少なくとも15人…人間性がない」(画像提供:wowkorea)
ロシアの登山家「キム・ホンビン氏の救助要請を無視した登山家、少なくとも15人…人間性がない」(画像提供:wowkorea)
障がい者として初めてヒマラヤ14座の完登に成功したものの、下山途中に遭難したキム・ホンビン隊長を最初に助けに行ったロシアの登山家ビタリー・ラゾ氏は、遭難現場を見たにもかかわらず救助しなかった登山家らに向け、「人間性を喪失したしょうもない人びと」と非難した。

24日(現地時間)ラゾ氏が属する山岳スポーツチーム「デスゾーンフリーライド」のインスタグラムには、ラゾ氏がブロードピークの救助任務にあたったという内容が記された。これとともに、キム隊長とラゾ氏が一緒に撮った写真が掲載された。

ラゾ氏はインスタグラムを通じ、「どんな対価を払ってでも頂上を『征服』するという欲望のために、観光客(未熟練な登山家)らが夜中に難しい地形を越え、彼らは戻るべき地点から戻ることができない。こうした人びとは自分だけでなく他人にも問題となる」と指摘した。

続いて、「重要なことは、遭難した障がい者の登山家を見ても少なくとも15人ほどが彼のもとを通り過ぎたこと」とし、「周りが暗かったが、遭難したキム隊長のヘッドランプの光は見えていただろう」と伝えた。

また、「あなたたちはSNSで8000メートルを征服した勇敢な人で、英雄かもしれない」としながらも、「私はあなたたちが人間性を喪失した情けなくしょうもない人間だと言う」と批判した。

ラゾ氏はロシアの山岳サイトを通じ、キム隊長の遭難と救助作業の過程を説明した。

ラゾ氏はキム隊長に会った際、キム隊長が「疲れた」という言葉を繰り返していたと伝えた。ラゾ氏は昇降機を利用しキム隊長を助けようとしたが、昇降機に問題が発生し、結局キム隊長は崖の下に墜落したという。

ラゾ氏は「障がい者であるキム隊長を救助する力がなかったというなら、それを認める」としながらも、「しかしなぜ事故を知らせなかったのか、理解できない」と主張した。

そして、「救助ができなくても、最低限、事故の状況を無線機などで知らせるべきだった」と批判した。

ラゾ氏は、「不幸にも、現代の英雄的な登山家らには道徳性がない」とし、「山に行くことが危険なのではなく、人のせいで危険だ」と伝えた。
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