ミュンヘンの企画展に展示された「少女像」=21日、ミュンヘン(聯合ニュース)
ミュンヘンの企画展に展示された「少女像」=21日、ミュンヘン(聯合ニュース)
【ミュンヘン聯合ニュース】ドイツ南部・ミュンヘンのアートギャラリーで21日午後(現地時間)、韓国と日本、ドイツの文化芸術家団体「アート5」が開催する企画展が始まり、旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」が公開された。同展は「芸術と民主主義」がテーマで9月15日まで。  「アート5」の劉載鉉(ユン・ジェヒョン)代表は「民主主義の抵抗の力を芸術で示そうというのが企画意図」とし、「民主主義社会では過去に対する真実を知らせ、話すことのできる表現の自由が重要だが、少女像の展示を通じて、何が私たちを沈黙させようと押さえ付けるかを問い、堂々と話せることが表現の自由であると伝えたかった」と説明した。 少女像を制作した韓国の彫刻家夫妻キム・ウンソン氏とキム・ソギョン氏は少女像について、民主化と自由の象徴であると強調した。 平和の少女像は、慰安婦問題の解決を求めて毎週水曜日にソウルの日本大使館前で開催されている集会の1000回目を記念し、2011年に初めて設置された。その後約10年で、国内82カ所、海外16カ所に数を増やした。 少女像は19年に愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」にも出展されたが、不自由展は3日で一時中止に追い込まれた。その後の日本での展示を巡っても脅迫や抗議などが相次いでいる。 ミュンヘンでも、日本側の展示妨害工作は続いている。日本メディアによると、在ミュンヘン日本総領事館は関係者に説明を続け、少女像の撤去を求めていく意向を表明したという。 ミュンヘン市やバイエルン州、フリードリヒ・エーベルト財団などの後援団体には、日本側から面会要請や少女像の展示に対する批判的な意見が届いているとされる。また、関係者によると、像の展示に反対を表明し、韓国と日本の関係に関与しないよう求める電子メールが展示準備スタッフに1人当たり数十通送られてきたという。
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