「ヨーロッパ地域で8月、新型コロナウイルス感染症 “デルタ変異株”が大流行する兆しがみえる」と、WHO(世界保健機関)が警告を出した。

1日(現地時間)米経済専門ニュース放送局“CNBC”・英国の日刊紙“ガーディアン”などによると、WHOのハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は この日の記者会見で「デルタ株が、8月までにヨーロッパ地域で勢いを増す」とし「秋になる前に、新たな変異株による入院・死亡が増加する条件が整っている」と伝えた。新たな変異株・ワクチン接種不足・社会活動の増加などが、その条件としてあげられている。

53か国のヨーロッパ地域で 新型コロナの感染者数が10週連続 減少した後、先週は10%の増加が示された。社会活動の増加・旅行・集まりなどによるものとみられている。

問題は、デルタ株の拡散スピードが ワクチン接種のスピードより速いという点である。クルーゲ局長は「ヨーロッパでは、数百万人がワクチン接種をしていない状態だ」とし「全体の63%の人々が、依然として初めてのワクチン接種を待っている」と伝えた。つづけて「高齢者の半数・医療従事者の40%が、まだワクチンを接種できずにいる状況は理解しがたい」と付け加えた。

このような状況の中、来月になれば 経済活動は再開されるものとみられる。英国はワクチン接種率が高いが、デルタ株が拡散している環境にもかかわらず 今月19日までの封鎖措置を維持することにした。イスラエルの場合 人口全体の85%がワクチンを接種していて、デルタ株の拡散事例は増えているが 死者はほとんど発生していない。これは デルタ株にかかってもワクチン接種をしている場合、致命的な疾病にまで進む可能性が低いことを示唆している。

一方 クルーゲ局長は、“ヨーロッパ各国で開かれる「ユーロ2020(ヨーロッパサッカー選手権大会)」が、スーパー拡散へとつながる可能性があるのか”という質問に対して「そうならないことを願うが、(その可能性は)排除できない」とし「地方当局が 持続的な公衆保健リスク評価を実行することが、本当に重要だ」と答えた。

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